堀江貴文『拝金』

拝金

拝金

 ライブドアホリエモンが書いた小説。ライブドアを思わせるネットベンチャーの勃興から破綻までを描くが、これが一度読み始めたら止まらない、一気に読んでしまう面白さ。ライブドアの出来事を巧みにおりまぜたフィクションなのだが、あの時代と、ヒルズ族の一時期を描き出す。抽象化、戯画化されたネットベンチャーの記録にもなっている。ライブドア事件から、まだ5年もたっていないのだから、やはりノンフィクションよりもフィクションの方が描きやすいのかもしれない。ともあれ、面白い。堀江貴文ジェフリー・アーチャーみたいになっていくんだろうか。