迷走続く「決断できない民主党・菅政権」

 民主党の菅政権がますます迷走してきた。あれほど揉めた八ツ場ダムも...

馬淵澄夫国土交通相は6日、大澤正明群馬県知事らと懇談し、八ッ場(やんば)ダム(同県長野原町)の建設について「今後は一切『中止の方向性』という言葉には言及せず、予断を持たずに検証する」と述べ、前原誠司国交相が表明していた中止方針を棚上げする考えを示した。ダム建設の可否は来年秋までに結論を出す方針。

 ...先送り。そして、国際的な課題となっているTPPも...

主党の城島光力政調会長代理は7日のNHK番組で、環太平洋経済連携協定(TPP)について「いま参加、不参加を明らかにしているわけではない。現時点では白紙の状況だ」と述べ、参加が前提ではないとの考えを示した。自民党石破茂政調会長は「問題は何か、そのために解決すべき方向性はこうだと示さないと国内でいたずらな不安をあおる」と指摘した。

 ...白紙。結局、何も決断できないし、調整する気力もない様子。菅首相は昭和21年(1946年)生まれというから、狭義の団塊世代(1947〜49年生まれ)ではないが、「議論は好きだけど、決断できない」と一部で批判される団塊世代そのものという感じがしてくる。