「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の予告編を見たが、これはホントに2010年の映画?...

 「宇宙戦艦ヤマト」を実写化した「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の公開が迫り、テレビでも予告編を見る機会が増えているが、この映像で「ヤマト」ファンは満足しているんだろうか。「ヤマト」ファンは「スター・トレック」のファンと同じくらいコダワリがありそうだけど...。
 正直、これは、ちょっと...の出来ではないんだろうか。特に「映画と同じクオリティーで作った合成映像」という「ご当地ヤマト」の映像にはのけぞった。本当に同じクオリティーなんだろうか。CGの進化によって、いまや何が現実の映像かさえわからなくなった時代に、古式豊かな「合成映像」が蘇った、という感じ。ファンはこういうテイストが好きなんだろうか。それとも、マンガ、アニメのヤマトをリアルなイメージに置き換える想像力が足りなかったのだろうか。
 加えて、予告編で見る宇宙戦艦内部の美術(Prodution Design/Art Direction)がまた...。昔の円谷映画や東映のSF活劇の復古を狙ったのだろうか。わざとレトロ感を出した?。でないとすると、感覚があまりにも古い...。セットの中にデスクを並べて宇宙船に見せるみたいな...。現実のオフィスよりも、IT化が遅れているみたいな雰囲気...。オカネが足りなかったのだろうか。
 予告編を見ていると、1968年に製作されたスタンリー・キューブリックの「2001年 宇宙の旅」やリドリー・スコットが1979年につくった「エイリアン」が、いかに卓越したイマジネーションの産物か、わかる。しかし、今は2010年。「エイリアン」からだって、30年たっているのだから、映像がもっと進化していても...。
 キムタクさんとしても、これはまずいんじゃないだろうか。あれだけ良い映画に出てきた人なのに、それが、これでは...。SMAPから嵐への王位継承を決定づけるような...。キムタクさんも、本木雅弘さんみたいに出演作品にこだわったほうがいいんじゃないだろうか。
 本物の映画を見ないで言うのはいけないかもしれないけど、しかし、本当に映画の映像って予告編と同じなんだろうか。大画面で見ると、印象が変わるのだろうか。それでも、これだとしたら、3D・CGアニメでつくったほうが良かったような...。波動砲が客席めがけて発射されるみたいな...。
SPACE BATTLESHIP ヤマト」オフィシャルサイト
 http://yamato-movie.net/movie.html
★ご当地ヤマト
 http://hicbc.com/special/sbyamato/index.htm
宇宙戦艦ヤマト 復活篇 [DVD] 2001年宇宙の旅 [DVD] エイリアン [DVD]