Apple TVを買ってしまった。これで、ますますデジカメからiPhoneの世界へ

 iOS4.2の新機能として「AirPlay」を見て以来、新しい「Apple TV」に対する物欲が盛り上がっていたのだが、つい買ってしまう。第一印象は小さい。第1世代のAppleTVもコンパクトではあったが、薄いDVDプレーヤーというか、Mac Miniといった感じで、それなりに面積をとっていた。新Apple TVは手のひらサイズ。インターフェイスもLANとHDMIと光オーディオ端子とマイクロUSBだけという必要最小限の設計。このあたりがアップルの潔さ。今はネットでつなげば、それでいいでしょ、という思想。この割り切りがいい。最初はHDDがついていなくて、どうかと思ったが、ネットで共有すれば問題がないことが改めてわかった。初代AppleTVもそうだったが、データの転送には時間がかかる。
Apple iMac 21.5 で、新しいApple TVだが、iMacとの音楽、写真の共有は、iTunesのホームシェアリングを設定し、簡単にできた。迷ったのは、AirPlayだった。iPhoneiPadに、AirPlayというソフトをインストールするなり、何らかの設定が必要なのではないかと、探しまわってしまった。iTunes Storeでアプリがないか探し、「設定」ボタンを押して、どこかにAirPlayの設定画面がないかを探し...。で、しばらくいじっているうちに、これは普通に「iPhone」や「iPad」の音楽なり写真なりムービーなりを再生しようとしたときに、「iPhone」「iPad」か「Apple TV」か、どちらの画面にするかを選択できるメニューがあることに気づく。なーんだ、という感じ。アップルがPCの「設定」のような煩雑な作業を省くことに執念を燃やす会社だということを忘れいていた。「新機能=設定」と思って探してしまうのは、PC世代の性(さが)なんだけど、もう時代遅れかなあ。
 実際使ってみて、特に魅力的だったのは、iPhoneとのAirPlay。iPhoneの写真をテレビの大画面にすぐに映し出せるのが意外とうれしい。最近は、写真をとってもメールで送って見せたりすることが多くなり、デジカメの使用頻度が減り、旅行に行っても、写真はiPhoneということが増えていた。これからは、iPhoneを使ってテレビで簡単に映写会ができるので、ますますiPhoneカメラに傾斜してしまいそう。先日、TechClunchが、コンパクトデジカメの未来を悲観していたが、わかるなあ。スタンドアローンのデジカメは不便だ。Apple TVのような製品がその流れをさらに加速するのかもしれない。*1
 ということで、とりあえず、ちょこちょこと触った限りでは快適。これからはテレビでYouTubeも簡単に見ることができる。うちのテレビには、インターネットでアクトビラやら、TSUTAYA TVやらが標準設定されていたりするのだが、なぜアップルのようにYouTubeFlickrを付けないのかと思う。テレビでコンテンツを見る習慣の延長線上にコンテンツの購買も生まれてくると思うんだが。
 いずれにせよ昔はApple TVにもがっちりHDDを積んでと考えたもんだが、iPhoneにも、iPadにも十分なメモリーが搭載されている現在、テレビ画像化する装置は無線LANでつなぐ、この新Apple TV程度でいいのかもしれない。といいつつ、HDDを搭載したGoogleTVが出てきたら、また欲しくなってしまうような気もするが...。
★「Apple TV」製品サイト
 http://www.apple.com/jp/appletv/

Apple Apple TV MC572J/A

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*1:「デジカメにネット接続性が求められつつある今、コンパクトデジカメは携帯電話カメラに駆逐されつつあるのだろうか」(TechClunch Japan) => http://t.co/fgyh4BO