北朝鮮問題打開へ中国が6カ国主席代表者会合を提案。英国系メディアの読み通りの展開?

北朝鮮による韓国・大延坪島砲撃で朝鮮半島情勢の緊張が高まっていることを受け、中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表は28日午後、中国外務省で緊急記者会見を開き、6者協議の首席代表会合を12月上旬に北京で開催することを提案する、と述べた。武氏は「各国が関心を寄せる重大な問題について意見を交換する」ことを目指すと語り、6者協議の議長国としての役割を果たそうとの姿勢を示した。(中略)ただ、武氏は「今回提案した首席代表会合は、6者協議そのものの再開を意味したものではない」とも強調した。

 中国が夕方に緊急記者会見を開き、6カ国協議の主席代表者会合を提案。Economistやフィナンシャル・タイムズなどが読んでいた現実的な事態収拾シナリオ通りの展開になってきた。今日は、黄海で米韓合同演習が実施されており、米国も韓国も、この軍事的デモンストレーションで北朝鮮にマッチョなところを見せて両国内の強硬派をガス抜きしつつ、中国が言うように、これは6カ国協議ではなく、首席代表者会合ということで席につくということになるんだろうか。ともあれ、中国が議長を務める会合の枠の中に北朝鮮を封じ込めることで、米韓両国と中国は合意しているんだろうか。
 で、日中間でも既に...

前原誠司外相は27日、北朝鮮による韓国砲撃をめぐり、中国の楊潔◆(竹カンムリに褫のつくり)外相と約45分間、電話で会談した。楊外相は「死傷者や財産の損失が発生していることを残念に思う。事態の拡大を望んでおらず、双方に働き掛けをしたい」と述べ、韓国と北朝鮮双方に冷静な対応を促していく考えを表明。両外相は情勢の推移に応じ、今後も日中が緊密に意見交換していくことで一致した。日中両外相が協議するのは、23日の砲撃事件発生後初めて。

 このあたりで日本とも話し合いが出来ていたのだろうか。韓国哨戒艦撃沈事件の時と違って、中国も今回はさすがに超大国としての責任感ができてきたのだろうか。あとは、これに韓国、米国がどう反応するか。話に乗れば、英国系メディアの北朝鮮問題に対する「傾向と対策」分析が的確だったということになる。
【やぶしらず通信・関連ログ】
北朝鮮の韓国砲撃事件をめぐる「傾向と対策」−−欧州メディアは「六カ国協議を利用しろ」と... (11月26日) => http://t.co/ViaHV6m