ヘッジファンドが、Twitterから株式市場の強気・弱気を判断する取引モデルを開発

家族経営の英ヘッジファンド、ダーウェント・キャピタル・マーケッツは、投資家に対し株式市場のムードを判断するためソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のツイッターを利用する機会を提供する方針だ。共同オーナーのポール・ホーティン氏が明らかにした。来年2月に運用を開始する予定の「ダーウェント・アブソルート・リターン・ファンド」はツイッターへの投稿をフォローする予定。設定時の運用資産は2500万ポンド(約32億4200万円)を見込んでいる。「不安な」や「冷静」など感情的な単語の水準が平均を上回ったり下回ったりした場合、取引モデルが察知する。

 景気の「気」は気分の気。株式市場の動向も、経済の先行きを楽観するのか悲観するのか、世の中の気分に左右される。とすれば、この金融工学の時代、Twitterを利用して、世の中の「気分」を分析し、それをシステム化して、自動取引することを考える人が出てきても不思議ではないと思っていたら、やっぱり出てきた。で、こんなデータも...。

マンチェスター大学インディアナ大学が10月に発表した研究報告では、ツイッター上の感情的な単語の数がダウ工業株30種平均の日々の変動の予測に利用できると指摘されていた。研究者らは、オンライン上で表現された感情の変化は2日か3日後に指数の変動に反映されるとみており、この情報に基づく変動予測の精度は87.6%と推計している。

 やっぱり、Twitterと株式相場にはかなり相関関係があるらしい。9割近い精度って、これはなかなかすごいかもしれない。こうなると、この次には、Twitterの気分を操作して、システム売買を誘う動きが出てきたりして...。
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