アジアカップ1次リーグ、日本、シリアを相手に薄氷の勝利

サッカーのアジア・カップ第7日は13日(日本時間14日未明)、ドーハで1次リーグB組の2試合を行い、2大会ぶり4度目の優勝を目指す日本はシリアに2―1で競り勝ち、勝ち点4で同組首位に浮上した。ヨルダンと勝ち点、得失点差で並んだが、総得点で上回った。17日のサウジアラビア戦で勝つか引き分ければ、1次リーグ突破が決まる。負けてもヨルダン―シリアの結果次第で準々決勝に進出する。

 長谷部のゴールで前半1点を先行したところでは、今回はこのまま押し切るかと思ったら、後半は押され気味。あげくは不用意なバックパスから川嶋の一発退場となるプレイへとつながってしまった。判定自体には不服はあっても、そこに至る日本のプレイに問題があった。しかし、最後の最後で岡崎が奪ったペナルティを本田が決めて、最後は勝ち。日本もシリアも退場者を出す荒れた試合を制した。
本田圭佑 2011年 カレンダー 本田は頼りになる。1点目も本田が突破してからだし、2点目も真ん中に決めるドッキリするようなペナルティゴール。本田、長谷部、松井、岡崎の活躍が目立つのは、ワールドカップ組の経験値の差だろうか。ザック・ジャパンのフォワード、前田は決定力に欠ける日本のフォワードの伝統を継承している感じ。これもいずれ経験が解消してくれるのだろうか。
 香川もプレッシャーがきついためか、今ひとつ精彩を欠く。アルゼンチン代表のメッシと同じになりかないのだろうか。シャビ、イニエスタとプレーするバルセロナでの世界最高の輝きが、代表となると、今ひとつ発揮されない。ドルトムントの香川と代表の香川は違うのだろうか。これも経験が変えていくのだろうか。10番のプレッシャーもあるのかもしれない。中村憲剛のようなタイプと組ませたほうが生きるのだろうか。
 しかし、当初、強豪とみられていたサウジがヨルダンにも負け、いちはやく脱落。ここで引き分けで終わっていたら、日本はかなりやばかった。負けていたら、そこで終わりに近かった。アジアカップが始まる前は、中澤、闘莉王に加え、槙野までケガに泣いたバックスが心配だったが、ここは今野、吉田が頑張っていて不安がない。問題は相変わらずフォワードだった。誰が日本のフォワードの座につくのだろう。前田も李も未知数。いまだと、岡崎がいいような気もするのだが...。欲を言えば、鄭大世チョン・テセ)が日本代表にいてくれたらなあ。
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