オーケストラ!
オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2010/11/04
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (92件) を見る
ソ連の圧政、ロシアの混沌、そしてフランスもかつて共産党のたまり場だったカフェが、ベリーダンスが売り物のトルコ料理店になっていたり、時代の変化を笑いのネタにする。ヒロインのメラニー・ロランはどこかで見たことがある女優さんだと思ったら、「イングロリアス・バスターズ」のフランス女性だった。パリの劇場主の役は「トランスポーター」で、とぼけた味のある刑事を演じていたフランソワ・ベルレアン。そして、メラリー・ロランの育ての親であるマネージャー役で、ミュウ=ミュウが出ていた。枯れて、落ち着いた役を演じる歳になったのだなあ。
見ていて何となく、「グッバイ・レーニン」と「善き人のためのソナタ」を思い出してしまった。音楽を素材にしているわけではないし、映画自体に直接の関係はないんだけど、共産党政権時代とその崩壊後の人間模様を描いているので、何となく。で、作品から言うと、「レーニン」と「善き人」のほうが好き。この3つの作品はいずれもドイツの映画。東西に分断されていたドイツのほうが、冷戦時代の重みが頭だけではなく体でわかっており、それが映画にも表出してくるのかもしれない。
★映画『オーケストラ!』公式サイト => http://orchestra.gaga.ne.jp/