日本の自殺者数は13年連続で3万人超え

政府は10日午前、2011年版「自殺対策白書」を閣議決定した。昨年1年間の全国の自殺者が3万1690人(男性2万2283人、女性9407人)と、13年連続で3万人を超えたことから、菅首相が掲げる「自殺者3万人未満」の目標に向け、地域の実情や各世代が抱える問題などに即した効果的な対策が必要だと指摘している。

 最新版の自殺対策白書によると、自殺者数は1998年以来、3万人を超えている。1997年から98年の間に何があったかというと、97年に北海道拓殖銀行山一證券が倒産する金融危機があり、98年は失業率が急上昇して完全失業率は4%台に乗せ、ホームレスが増えたりした。それから多少の浮き沈みはあっても、それ以来、経済環境も雇用環境は厳しいままで、社会的な雰囲気は悪いままということか。橋本内閣が財政構造改革を叫んでいたのも、このころで、こちらもそれ以来、変わらない。年表を見ると、1998年は老年人口が初めて子供人口(15歳未満)を上回ったとの記述もある。日本が初老性鬱病になり、そのまま今に至るということだろうか。
★自殺対策 | 政策統括官(共生社会政策担当)- 内閣府 => http://bit.ly/lq77I9
★自殺対策白書ページ => http://bit.ly/m9ShWz

自殺予防 (岩波新書)

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