英国はもうフォークランドを守れない? 空母もないし...

英紙デーリー・メールは14日、キャメロン政権が進める緊縮財政の結果、英領フォークランド諸島の防衛が「もはや不可能になりつつある」と、英海軍の元高官が指摘したと報じた。▼アルゼンチンと領有権を争う同諸島には1982年、同国軍が突如侵攻。フォークランド紛争となり英軍が勝利したが、同紛争に関わった元高官は「今や空母はない。米国の支えもない。これで29年前と同じことをするのは無理だ」と述べた。

 英国とアルゼンチンが戦ったフォークランド戦争は30年近く前の出来事。そのとき、英国は空母を持っていたのだ。まだ大英帝国の余韻があったのだなあ。で、今は空母はないし、中国と違って空母を建造する財政的な余力もない。有事の際は、米国に頼らざるを得ないのだろうが、上の記事だと、「米国の支えもない」という認識なのか。米国と英国でさえ、そういう関係なのだろうか。ちょっと意外。でも、この発言、英国軍部が財政緊縮を進めるキャメロン政権から予算をとるためのリークみたいな感じもするが...。

フォークランド戦争―“鉄の女”の誤算

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