菅首相ななぜ、浜田和幸・参院議員を総務政務官に選んだのだろう。TPPにはもう関心がない？

　菅首相に理由を求めてはいけないのかもしれないが、それでも、なぜ浜田和幸・参院議員を一本釣りしたのだろう。27日の首相会見では、こんなことを話していた。

私は浜田議員が今のこの大震災を経験する中で、是非とも復旧・復興に自らの力を、是非そういう場面で自分の力を発揮して、そういった復旧や復興に貢献したいという、そういう思いを強く持っておられて、そういう中でそういった役割を担うということの思いの中で判断をされ、そのことが私のところにも伝わってきましたので、そういう趣旨であれば是非一緒に復旧・復興に携わっていただきたいということで、そういった位置付けをさせていただいたところであります。

　「強い思い」がキーポイント？　国会議員の方に酒と女の話題が目立つにしても、さすがに選挙で選ばれた方々なのだから、多くの人が「強い思い」を持っているのではなかろうか。で、こんな言い方も。

先ほどお答えしたのは、浜田議員が自らこの大震災に当たって、国際的にもいろいろなつながりがあると、そういうものを活かしていきたいという、そういうお話の中で行動されたということについて申し上げたところです。

　ここでのポイントは「国際的にもいろいろなつながりがある」ということか。国際的な人脈を期待しているということ。では、浜田和幸氏の著作物から、そのあたりを研究してみると...

恐るべきＴＰＰの正体 アメリカの陰謀を暴く

　あ、TPP反対派なのか。TPPは「米国の陰謀」だと...。ということは、あれほど管さんが熱心に叫んでいたTPPはもうやる気がない。このまま先送りして、さようなら、というメッセージが浜田人事には込められているのだろうか。
　さらに、こんな本も...

オバマの仮面を剥ぐ (光文社ペーパーバックス)

　うーん。国際的なつながりを期待している部分に、オバマ政権との関係強化は入っていないのか。管さんの退陣発言がウソでないならば（ウソをつく人ではないと思うけど）、在任中はオバマ政権のはずだけど、まあ、そのあたりの関係強化の役割は、浜田さんに期待していないと...。では、アジアなのだろうか。と思うと...

胡錦涛の反日行動計画

　あら...。中国との国際的なつながりでもない...。米中合わせて、こんな本も...

たかられる大国・日本―中国とアメリカ、その驚くべき“寄生”の手口 (祥伝社黄金文庫)

　うーん。読んでいないで、言ってはいけないとは思うが、著書リストをみていると、落合信彦氏の流れの方のようにも見えてくる。そういう「国際的ないろいろなつながり」を菅首相は期待しているのだろうか。だとすると、総務省よりも内閣情報調査室がある官房向きの方のなのだろうか。ということで、今回の政務官起用、理由がわからない...。
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