山下マヌー『1週間バリ』

1週間バリ

1週間バリ

 本屋さんで、たまたま見かけて、読み始めたのだが、これは面白かった。自分の足と目と胃で確かめた流行ガイド。超1流ホテルから露天までレポートしているところがいい。ユーモラスな文章で軽く読めててしまうのだが、ポイントとなる情報はきっちりと押さえてある。そのあたりが立派。写真は一切なく、牧野伊三夫氏のイラストが付く。このイラストがまた味があっていいし、これもエッセイになっている。アジア・パシフィック・リゾート案内として出色。ほかの「1週間」モノも読んでみようかと思う。
 目次で内容をみると、こんな感じ。

1. バルの掟。慌てて騙されないために  ルールとマナー
2. 備えて安心。快適ステイのためのバリ必携グッズ
3. 時間? 値段? それともサービス!? お値打ちバリへのアクセス方法
4. 写真からでは分からない、ヴィラの長所と短所
5. ナシゴレン、ミゴレンはインドネシア料理ではなかった!?
  ローカルスローフードを巡る冒険
6. 絶景! 隠れ家バリスタイルの巡り方
7.高効率、メローなウブドの回り方
8.スミニャック、クタ、ヌサドゥア...。エリア別、バリの選び方
9.夜間部バリの夜遊び事情
10. アジアの混沌、デンパサールの遊び方
11. 偽ブランド、マーケットのヒエラルキー、発見! 本モノアウトレットまで
  −−バリ島買い物事情
12. バリの味をご家庭に、“なんでもサンバル” 3分クッキング
13. お手軽、1DAY神聖バリの回り方
14. 2時間500円か、それとも50ドルか!? どこに行く? スパ&エス
15. コーラルリーフを求めて バリビーチホッピング
16. 雨の日のバリの賢い過ごし方
17. 実録! バリでの出会い、その妄想と現実

 至れり尽くせりのガイド。また、いい加減さに細かく目くじらをたてず、小さなオカネにセコくならずに、ゆったり構えましょうというところも、そうだよな、と思わせる。