ソニーの次は任天堂がアップルの餌食になる? 任天堂もネット時代に対応できない?

任天堂は今週、3次元(3D)表示対応の携帯型ゲーム機ニンテンドー3DS」の販売不振による2012年3月期連結業績予想の下方修正と、3DSの大幅値引きを余儀なくされた。3DSの販売台数の低迷は、ゲーム業界で進んでいる地殻変動を反映している。消費者は米アップルの製品、あるいはオンラインやスマートフォンでプレーが楽しめる安価なゲームを好む傾向にある。

 WSJが「任天堂は米アップルの最新の餌食」という記事を載せている。上は、その記事の冒頭部分。ソニーウォークマンを生みながら、iPodを創ることができず、音楽の世界でのリーダーシップの座をアップルに譲った。ゲームの世界でも、任天堂が同じようなことになりかねないのは確かに、そのとおり。ややこしいのは、デバイスでいえば、アップルだけでなく、アンドロイド陣営のスマートホン、さらにガラケーさえ競争相手になる。ゲームのディストリビューションでは、モバゲーやグリーが競争相手となる。デジタル・ネットワークに強い強豪の集中砲火を浴びている。
 3DSを起死回生の商品にしたいのだろうが、テレビがそうであるように、3Dは決定的な要素にならないだろうなあ。今のレベルで立体的に見えることに、それほど喜びはない。むしろインターネットとの親和性やユーザビリティなんだろうけど、そこで任天堂が独自性、優越性をアピールするのはなかなか難しいだろうなあ。ただ、これまでも「終わった」といわれながら、復活してきた任天堂だから、次のブレークスルーを期待したいけど。

任天堂 “驚き”を生む方程式

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