米国債が初の格下げ。S&P、AAAからAA+に

Standard & Poor's has downgraded the US credit rating by one notch from triple A to AA+ in a contentious move that highlights the weakened fiscal stature of the world's most powerful country.

 スタンダード&プアーズが米国債を初の格下げ。最高水準のAAAからAA+に一段階下げる。S&Pは格付けを見直していると警告していたが、ついに、その日が来た。長期債務の削減が進まないことに加え、債務上限引き上げをめぐる議会の混乱ぶりが格下げへの引き金を引いた。オバマは、議会と債務削減策を話し合っているので、その結果を待ってから、格付けを判断して欲しいと言っていたらしいが、S&Pは議会の混乱ぶりが信頼性を毀損しているとみたらしい。
 CNNを見ていると、ワシントンの専門家は、共和党は初の米国債格下げという恥辱の事態を引き起こした張本人としてオバマ政権を攻撃するだろうし、民主党共和党ティーパーティの偏狭な戦術による議会の混乱が格下げを招いたと非難するだろうと指摘していた。そして、この非難合戦が来週の大統領選挙まで続くかもしれないと。それこそがS&Pが格下げを判断した理由でもあるのだが...。5日のNY株式市場は乱高下の末、前日を上まって終わったが、その後、発表された、この格下げ情報で、週明けのマーケットはどう動くのだろうか。株は下げ、再び円高・ドル安か。欧州の財政問題も絡み、当分は混乱の時代かもしれない。
★S&P Downgrades U.S. Debt Rating ― Press Release - MarketBeat - WSJ => http://on.wsj.com/phEC6v
★US loses AAA credit rating from S&P - Al Jazeera English => http://aje.me/qRK23T
米国債、初の格下げ=財政懸念で「ダブルAプラス」に−S&P - 時事ドットコム => http://bit.ly/nvasvw
★NY株反発、60ドル高の1万1444ドル : 読売新聞 => http://bit.ly/mZK48R
★NY円が反発 78円35〜45銭で終了:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/pMqS0w