今村楯夫『ヘミングウェイの言葉』

ヘミングウェイの言葉 (新潮新書)

ヘミングウェイの言葉 (新潮新書)

 作品やインタビューから集めたヘミングウェイの言葉をキーに、ヘミングウェイの生涯と作品を解説していく。ヘミングウェイの小説は、映画やらテレビやら文学解説やら、いろいろなところから情報が入って読んだ気になってしまって、タイトルもストーリーも知っているのに、実際はほとんど読んでいない。「日はまた昇る」も、「武器よさらば」も、「キリマンジェロの雪」も、「誰がために鐘はなる」も、その類。読み通したのは「老人と海」ぐらいだろうか。というわけで、この本で、ヘミングウェイの人生と作品をたどっていくうちに、読んでみたくなった。特に、パリを描いた「移動祝祭日」に興味を覚える。