東電OL殺人事件、検察側は物証を隠していた? 未開示物証40点がDNA鑑定に

東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、無期懲役が確定したネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)とは異なる血液型のO型の唾液が被害女性の遺体の胸に付着していたことが4日、検察関係者への取材で分かった。唾液の存在は、これまで弁護団に知らされておらず、東京高検は遺体に残っていた皮膚片とみられる微物も含め未開示の物証約40点を弁護団に開示して、新たにDNA鑑定を実施する方針を決め、2日に東京高裁と弁護団に意向を伝えた。

 事件発生から14年、最高裁の有罪判決確定から8年。そこで検察が開示していない物証があることが明らかになる。しかも、被害者の旨についていた唾液とか、遺体に残っていた皮膚片...。いずれも重大な証拠と思えるけど...。それが未開示だったというのは、そこに検察の意図があったと考えるのが自然。「いま」の検察が開示したのはえらいが、「当時」の検察の行為は犯罪に見えてくる。冤罪の疑いが濃厚になってくる。さて、鑑定結果はどうなるのだろう。記事にあるように遺体の胸に別人の唾液が残り、遺体に残っていた皮膚片がマイナリ受刑者のDNAと違うというのだったら、1日も早く再審に入ることが筋だと思うけど。

東電OL殺人事件 (新潮文庫)

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