「放射能つけてやる」の鉢呂経済産業相が「記憶も定かでない」まま辞任

鉢呂吉雄経済産業相は10日夜、野田佳彦首相に辞任の申し出を受理された後、経産省で緊急記者会見した。辞任を決断した理由として、8日に視察した東京電力福島第1原発の周辺地域を「死の町」と表現したことと、視察後に記者に「放射能を付けたぞ」などと述べたとの報道を念頭に「不信を抱かせるような言動があったと捉えられた」点を挙げた。

 「放射能うつしてやる」か「放射能つけてやる」か知らないが、子供が「エンガチョ」で遊ぶように、原子力産業担当の大臣が「放射能」を語った鉢呂氏が辞任。まあ、そこしか落とし所はないだんだろうけど、あまりにも低レベルだから。で、この発言について、鉢呂氏は...

8日夜の都内の議員宿舎での言動には「記憶が定かでなく、何と言ったか分からない。(放射能を)『うつす』『付けた』と発言したという確信はない」と歯切れの悪い説明を繰り返し、涙を拭う場面もあった。

 「泣くな」と言いたいけど...。これじゃ小学生が先生に怒られているのと変わらない(最近は小学生もそう素直ではないかもしれないけど)。経済産業大臣は「泣く人」を選ぶのだろうか。男が泣く時は、それなりにTPOを選んで欲しいけど。これじゃ、あまりにも情けない。それにやったことが子供がやっても怒られる類の話なんだから、さらに情けない。
 しかし、この緊張感の欠落は何なのだろう。安倍内閣農林水産大臣が顔に絆創膏を貼ったあたりから、政治家のフツーでなさが政界のフツーになってしまったのだろうか。もはや一党では人材を賄えず、各党から人を出し合うしかないのだろうか。
時事ドットコム:歯切れ悪いやりとりに終始=辞任理由、曖昧なまま−鉢呂経産相 http://bit.ly/r4Ei3O

職業としての政治 (岩波文庫)

職業としての政治 (岩波文庫)