シャープの「ガラパゴス」が早くも販売終了...。ガラパゴスペンギンからイリオモテヤマネコに?

シャープは15日、昨年12月に販売を始めた電子書籍を楽しめる多機能端末「ガラパゴス」の販売を9月末で終了すると発表した。米アップルの「iPad(アイパッド)」の人気に押され、売り上げが不振だった。イー・アクセス向けの製品供給は続ける。

 登場した時から絶滅危惧種のようなネーミングだったシャープの電子書籍情報端末「ガラパゴス」。ガラパゴス的な情報通信環境の日本列島の中でも種を保つことは難しかった。iPadを攻めるどころか、近づくことさえできずに敗退。かつてはザウルスを生み出した会社なのだから、もうちょっと頑張って欲しかったけど、1年も持たなかった。最初から冗談のような製品名で、本気なのか、居直っているのか、わからなかったが、結局、悪い冗談ということになってしまった。やけくそのようなネーミングに象徴されるように、グローバルマーケットで勝ちに行くというイメージがなかったのが哀しい。本心ではシャープも弱気で、あんな名前をつけたのだろうか。
 これからはイー・アクセス向けは続けるというが、となると、これからはガラパゴスというよりイリオモテヤマネコといったほうがいいのかもしれない。ウィキペディアによると、ガラパゴスペンギンの生息数は1200羽ぐらいらしいが、イリオモテヤマネコは108−118匹という推定だという。シャープのガラパゴスとは全然関係のない話だけど。
【やぶしらず通信・関連ログ】
・シャープの"ガラパゴス"(?)電子書籍端末の名は「ガラパゴス」(2010年9月27日) => http://bit.ly/r95mZs

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