インドが45ドルのタブレット端末を開発したらしい。でも...
インド政府と英通信機器会社データウインドは5日、1台45ドル(約3500円)のタブレット端末(多機能携帯端末)「アーカッシュ」を発売すると発表した。インド人的資源開発省や最高学府のインド工科大学(IIT)が基礎開発した“国策端末”で、政府が教育用として10万台を買い上げる。
自動車でも何でも、インドは最安値に挑戦するのが好きらしい。今度は世界最安値のタブレット端末を開発したという。でも、タブレット端末って、つらつら考えるに、メディアサービス端末何じゃないだろうか。ハードだけつくっても意味がない。安いハードだったら、キーボードがついているパソコンのほうが便利。タブレットはメディアのサービスが完備されていないと、あまり意味がない。その点、iPadの向こう側にはiTunesがあり、Kindleの向こう側にはアマゾンがある。映画、音楽、新聞、雑誌、書籍、ゲームのメディアを提供するサービスがあって、端末がある。そんなわけで、アマゾンの場合は米国内のサービスをバックとしたKindleはFireが新発売といわれてもインパクトがない。
ということで、インド製のタブレットも、安く製造することはすごいはすごいけど、その裏側にサービスがなければ、ただの板だなあ。タブレットは昔から存在しながら、根付かず、ようやくiPadで離陸した感じだけど、こうしたことをスティーブ・ジョブズは最初からわかっていたんだろうなあ。早くからwifiを提唱し、iPodとともにiTunesを始め、インフラを整え、準備万端の状態でiPadを出したのだろうなあ。アンドロイドも頑張っているけど、この決定的なサービスがない。米国では、Kindleがアンドロイドを使っているけど、アンドロイドというより、アマゾンのサービス端末なんだろう。アンドロイド・タブレットではなくて、Kindleーージェフ・ベゾスはそう思っているんだろうなあ。
- 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: ハードカバー
- 購入: 58人 クリック: 5,321回
- この商品を含むブログ (352件) を見る