『フラット化する世界』『グリーン革命』のトーマス・フリードマンの新作のテーマは米国の衰退

That Used to Be Us: How America Fell Behind in the World It Invented and How We Can Come Back

That Used to Be Us: How America Fell Behind in the World It Invented and How We Can Come Back

 CNNを見ていたら、ファリード・ザカリアの番組でトーマス・フリードマンが新作の話をしていた。『フラット化した世界』『グリーン革命』の著者が追ったのは米国の没落だった。テレビでは「中国では半年で建物(展示場?)を建設してしまうのに、米国では半年間も地下鉄のエレベーターが修理中で止まったまま。何で、こんな国になってしまったのか。疾走する中国、インド、ブラジルはかつての自分たちの姿じゃないか」というような話をしていた。「That Used to Be Us」というタイトルは米国だけではなく、日本にも通じる。問題は中国、ブラジルなのではなく、自分たちだという主張も。来年の大統領選を前にした問題提起でもあるのだろうが、邦訳が待たれる。
グリーン革命〔増補改訂版〕(上) フラット化する世界 [増補改訂版] (上) レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉