生活保護、過去最多の205万人超え

今年7月に生活保護を受けた人が、1951年度の204万6646人(月平均)を超え、過去最多を更新したことが5日、明らかになった。受給者数は前月(204万1592人)よりも1万人程度増加し、205万人を突破したもよう。厚生労働省が9日にも、関連の集計値などを盛り込んだ福祉行政報告例を公表する。景気や雇用情勢が好転しない中、多くの人が経済的に困窮していることを改めて示した形で、就労支援の強化や生活保護に陥る前のセーフティーネットの重層化など、国はさらなる貧困対策を求められそうだ。

 生活保護を受けている人が過去最高に。まあ、過去最多といっても、1951年ということは、昭和26年。戦争が終わってから6年経ったころだから、みんな貧しく、保護を受けるハードルが高かったのかもしれない。それと人口比で見ると、1951年の人口は8454万人だから、約2.4%。一方、今の日本の人口は1億2800万人程度(2010年10月の国勢調査)だから、約1.6%。戦後間もない頃に比べれば、まだいいという話だけど、それでも、200人の日本人がいれば、3人は生活保護を受けているわけだから、やはり、これはすごい時代だなあ。

ルポ 生活保護―貧困をなくす新たな取り組み (中公新書)

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