やっぱり分からないオリンパス。預金の水増し?銀行がグル?それとも監査法人がグル?

財テクで発生した含み損を海外の投資ファンドに移す「飛ばし」を行う一方で、帳簿上はその分を欧州の銀行の預金やファンドへの出資金を水増しして計上し、つじつまを合わせていた。水増し資産の計上は平成12年3月期から22年3月期まで11年間にわたり、17年3月期に最大の1350億円を計上。11年間では延べ1兆1470億円に達した。途中で水増し資産を変更するなど隠蔽(いんぺい)工作も行っていた。各年度の水増し資産の計上額と簿外に飛ばしていた含み損は、ほぼ同額だったとみられる。最初の12年3月期は独大手銀行の預金として約300億円を計上。13年3月期には仏大手銀も加えた預金のほか、政府短期証券やファンドへの出資金で計約1260億円に膨らんだ。

 オリンパス、当局は上場維持の線で幕引きを図りたいみたいな空気だけど、出てくる話を見ていると、「重大なルール違反ではない」とは言えないような...。それに手口が複雑そうで見えて、超単純。預金の水増し...。「闇株新聞」が指摘していたが、残高確認をしていない? それってあり? 銀行が協力してウソを言ったか、会社が偽造して、それを監査法人がチェックしなかったのか? あまりにも単純過ぎて、現代の企業では誰もできないと思っていたのを逆手にとって、シラッとやってしまったのだろうか。それとも国際的な金融スキャンダルなのだろうか。ドイツ、フランスの金融当局と連携するの?
 しかし、それにしても、新聞を読んでいると、当局は一所懸命、幕引きしようとしているように見えるけど、「週刊東洋経済」11月19日号の[絶体絶命オリンパス・巨額粉飾に群がった人脈の暗部」(高橋篤史)に出ている「【相関図】巨額買収資金の流れと背後にうごめく人脈」を見ていても、あやしい闇の紳士みたいな方々がいろいろと登場するようだし(失踪した人もいるらしいし)、そんな1カ月かそこらの調査で、一件落着なんてことになるのだろうか。
★闇株新聞 オリンパスの闇・番外編 => http://bit.ly/uZvfhG

週刊 東洋経済 2011年 11/19号 [雑誌]

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