オリンパスが駆け込みで4−9月四半期報告書など提出。上場維持をめぐり攻防？

オリンパスは１４日、損失隠しの発覚で延期していた２０１１年４―９月期の四半期報告書と過去５年分（２００７年３月期―２０１１年３月期）の決算訂正を盛り込んだ訂正報告書を関東財務局に順次提出し始めた。現時点までに提出された０７年３月期から２０１０年３月期の訂正報告書のうち、０７年３月期から０９年３月期は監査法人が限定付の適正意見を表明。同期間を担当していたあずさ監査法人は、受け皿ファンドの具体的な運用資産や評価額などについて十分な証拠を入手することができなかった、とした。２０１０年３月期から担当してきた新日本監査法人は、同３月期の報告書に適正意見を表明した。

　オリンパスが、この日までに決算を出さないと上場廃止という12月14日に駆け込みで、2011年4-9月の四半期報告書を提出。ともあれ、上場維持へ必死の努力。でも、監査法人は2007年3月期から2009年3月期まで「限定付き適正意見」というか、「受け皿ファンドの具体的な運用資産や評価額などについて十分な証拠を入手することができなかった」ということは、肝心の部分はわからないけど、会社がそう言っているからそうです、みたいな形。何が適正なのかどうか、本当はわかりませんが、ともかく期限なので出します。お上も上場を維持させたがっているから、みたいな感じだなあ。
　オリンパスの飛ばし・粉飾決算、今度は上場をめぐってグレーな世界が生まれてくるような感じも。原理原則よりも、ともあれ、断固、上場を維持させたいという人たちの「意思」を感じるなあ。
★オリンパス、４〜９月の最終赤字323億円に：日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/tZlICC
★オリンパスが5年分の決算訂正を提出、過去の債務超過はなし | Reuters => http://bit.ly/tuRS3T
★オリンパスに寛大な処置を求める欺瞞 - SankeiBiz => http://bit.ly/umFtk1
★「オリンパス」サイトの「投資家情報」ページ => http://bit.ly/v7IGtl

有価証券報告書(会社情報の宝庫)の見方・読み方

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