バグダッドでイラク戦争集結の式典

イラク戦争の終結を記念する駐留米軍の式典が１５日、首都バグダッドで行われ、米陸軍の伝統に従って隊旗が降ろされ、容器に収納された。９年前の大々的な開戦とは対照的に、ひっそりとした式典だった。

　米軍のイラクからの完全撤収で、米国とイラクで戦争終結の式典が行われている。この戦争は、米国帝国の強さを見せつけると同時に、衰退への道を用意したようにも思える。アフガニスタンは引き続き、泥沼だし、世界に嫌米気分をばら撒いたし...。米国は得たもの、失ったもの、どちらが大きかったのだろう。
　米ワシントン・ポスト（The Washington Post）のサイトでは「Faces of the Fallen」というコーナーで、イラク戦争・アフガニスタン戦争の戦死者に関するデータとともに戦死者一人ひとりの顔写真と戦死状況を紹介している。これを見ていると、イラク4474人、アフガニスタン1829人の戦死者が単なる統計としてではなく、一人ひとりに人生があったことを思い知らされる。と同時に、イラクもアフガニスタンも他の参戦国も、すべての犠牲者のデータを単なる数字として見てはいけないのだろう。しかし、開戦以来、一人ひとりの戦死者の顔写真を集め、アップするという地道な作業を続けているワシントン・ポストも立派だと思う。
★Faces of the Fallen - The Washington Post => http://wapo.st/w2Tb5m
★CNN.co.jp：オバマ大統領、イラク戦争終結を宣言　帰還兵に「お帰り」 => http://bit.ly/sxD2w0

攻撃計画(Plan of Attack)―ブッシュのイラク戦争