ロシアがシリア非難決議案。シリア擁護派だったロシアが方向転換?

シリア政府による反政府デモ弾圧が深刻化している問題で、ロシアが15日、国連安全保障理事会に新たな対シリア非難決議案を配布した。アサド政権に弾圧停止や新憲法制定などを求める一方、国際社会による軍事介入を禁じる内容。経済制裁や武器禁輸は盛り込んでおらず、欧米の立場と大きな開きがあるが、膠着していた安保理での交渉は再開する見通しとなってきた。▼ロシアはシリアと歴史的に関係が深く、先の制裁警告決議案を中国とともに拒否権発動で廃案に追い込んだ経緯がある。

 ロシアと中国は、反体制派に血の弾圧を続けるシリアに対する国連制裁に否定的な立場をとり、どちらかというと、シリア擁護派とみられていた。そのロシアがシリア非難決議案を持ちだした。ん? 方向転換なのだろうか。アサド政権は持たないと思い始めたのか。このまま民衆を敵に回すと、将来まずいと思ったのか。まだ、わからないが、これでシリア情勢は新たな局面を迎えるのだろうか。
★Syria crisis: Russia circulates surprise UN resolution - BBC News => http://bbc.in/v3An9H
★Russia proposes UN resolution on Syria - Al Jazeera English => http://bit.ly/rPyE8t
【やぶしらず通信・関連ログ】
・シリアの反政府デモ弾圧の死者、5000人を超える(12月13日) => http://bit.ly/uNRG9R

シリア大統領 アサドの中東外交 1970-2000

シリア大統領 アサドの中東外交 1970-2000