サッカーを布陣から理解する本。最近もザック・ジャパンが3バックを目指しているとか、
バルセロナがときどき3バックの攻撃的布陣をとったりしているとか、「3-4-3」だ、「4-3-2」だとか、いろいろな話が出ているが、この本を読んで、その意味やら、そのときどきの戦術の流行がわかった。これを読むと、
トルシエ・ジャパンの限界も、
ジーコ・ジャパンの失敗も、布陣から予言されていた感じがするし、その一方で、
ヒディング監督の韓国の強さが布陣と戦術から生まれていることがわかる。で、巻末に「本書に登場する主な監督のプロフィール」という各国の有力監督の経歴紹介がついているのだが、そこには
ザッケローニも出ていた。2008年の出版だから、この本が出たときは、まさかザックが日本に来るとは思わなかったのだろうけど。で、これまでの日本代表の監督は、
トルシエにしても、
ジーコにしても、思想と戦術(布陣)が一致していなかったのだが、この本で紹介されているような戦術を熟知している
ザッケローニがどのような戦術を打ち出してくるかが楽しみになってくる。