安住財務相がイラン原油輸入削減を表明したと思ったら...

安住財務相は12日、来日したガイトナー米財務長官と財務省内で会談した。核開発を続けるイランを追加制裁する法律を米国が昨年末に成立させたことを受け、安住氏は、日本がイランからの原油輸入を「計画的に減らしていく」との考えを表明した。

 何だか軽い感じのする安住財務相ガイトナー財務長官に押し出されるように、イラン原油の入入削減制裁を表明。うーん。ホルムズ海峡が戦闘状態に陥ったら、日本は米国側で戦うということだろうか。イランとの関係から言えば、日本は仲介者になれるかもしれないが、そうした努力もしないまま、ともあれ米国側に立って戦う決意なのか、民主党政権は、と思ったら...。

藤村修官房長官は12日午後の記者会見で、安住淳財務相が午前のガイトナー米財務長官との会談で、イラン原油の輸入を削減する考えを示したことについて「さまざまな意見の一つだ」とし、政府として固めた方針ではないとの見解を示した。

 え〜〜。藤村官房長官は、政府として固めた方針ではないと、あっけなく否定。うーん。安全保障や同盟関係の問題を、こんなに軽々しく発言しているのか。うーん。金融制裁では、日本の銀行を外してくれと言っているし、何だか、原理・原則がないまま、右顧左眄している感じ。こうもり外交では、米国、イラン双方の信用を失うのだろうなあ。それとも、日本はその程度の国、邪魔をしなければ良いぐらいに思われているのだろうか。
★イラン制裁で邦銀適用除外を要請、為替は有益な議論=日米財務相 - Reuters => http://bit.ly/A82D00
★「日本が米国のご機嫌取り」 イラン原油輸入削減めぐり北京放送が報道 - MSN産経ニュース => http://bit.ly/ysxjBi
★イラン強気 海峡で緊張高まる NHKニュース => http://bit.ly/yJ7XpJ

アメリカ・イラン開戦前夜 (PHP新書)

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