錦織をグランドスラムで戦える選手にした名コーチの本の話

 全豪オープンでベスト8入りした錦織選手。その陰に一人の名コーチがいたという。それが以下の記事。

粘り勝ちの要因は昨季からコーチとなったブラッド・ギルバート氏の指導も影響している。アガシらを育て「ウィンニング・アグリー(格好悪く勝つ)」の著書を持つ同氏から学んだのは守備の大切さ。以前は常に攻めることだけを考えていた。「(守備で)我慢できるようになった。無理しなくても勝つ方法が分かってきた」。守る時と攻める時の見極めを大事にする。代名詞となった「エア・ケイ」(ジャンピングフォアハンド)を封印し、攻守ともに重視する新スタイルが大躍進の原動力となった。

 そうか、アガシを育てたコーチがついていたのか。今度当たるアンディ・マレーにはレンドルがコーチに付いているというし、両者ともテニスの歴史の流れの中にいるのだなあ。
 で、話は戻って、このブラッド・ギルバート氏には「ウィニング・アグリー」という著書があるという。アマゾンを見たら、これは邦訳も出ていた。

ウイニング・アグリー 読めばテニスが強くなる

ウイニング・アグリー 読めばテニスが強くなる

 さらに、続編もある。
俺がついている―ウイニング・アグリー〈2〉

俺がついている―ウイニング・アグリー〈2〉

 ただ、両方とも在庫切れ。「中古品」しかない。絶版になってしまったのだろうか。でも、その宣伝文を見ると、「ウィニング・アグリー」は...

ジョン・マッケンローを引退させた男、そしてアンドレ・アガシウィンブルドンで優勝させた男、それが本書の著者ブラッド・ギルバートである。特別な武器となるショットを持たずに、マッケンロー、ジミー・コナーズピート・サンプラスマイケル・チャンなどの超一流プレーヤーを破り、世界4位にランクされた男でもある。戦略と戦術を駆使して、“卑怯者”とののしられても試合に勝つ方法を見つけ出すギルバートのテニスの神髄が、本書にぎっしりと詰まっている。

 うーん。面白そう。錦織をグランドスラムを狙えるレベルに引き上げたコーチとして復刻とか、増刷とか、されないのだろうか。ちなみに原書の方はすぐに手に入る。

Winning Ugly

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