全豪オープン、錦織、アンディ・マリーにストレート負け。でも、見応えのある試合だった

テニスの全豪オープン第10日は25日、当地のメルボルン・パークで男子シングルス準々決勝が行われ、第24シードの錦織圭(フリー)は世界ランキング4位のアンディ・マリー(英国)と対戦。3―6、3―6、1―6で敗れ、4強入りは成らなかった。

 結果だけ見れば、いまのテニス界4強のひとり、アンディ・マリーに全く歯が立たなかったということになってしまうのかもしれないが、試合としては錦織がマリーを翻弄する場面もあり、面白かった。ラリーの打ち合いで勝つこともあったし、サーブが決まったりもした。でも、勝負どころでの集中力、決定力での差がゲームを取れるか取れないのかの差になり、終わってみれば、大きなセット差になり、「完敗」という形になってしまった。錦織とマリーは似たタイプの選手に見えたが、マリーはさすが4強、どこに打っても打ち返してくるし、プレイも正確。しかも、緊張が緩むこともないし、同じ手が二度は効かない。ここが4強と、それ以外の選手の差であり、このセット数の差なのだろうな。
 とはいえ、錦織もアクロバティックなプレイを出したり、リラックスしている様子で、1セットの展開を見ていると、ひょっとしたら逆転も、と思わせるところがあった。問題は勝負勘や攻撃の幅みたいな感じする。このあたりは実戦経験によって培われてくるのだろうし、これからのグランドスラムが楽しみ。でも、今日のマリーもそうだったが、錦織のプレイを分析して、弱点を攻めてくるだろうから、勝つためのハードルも上がっていくのだろう。それをどう克服していくのかも楽しみ。ともあれ、錦織は一つ上のステージに入った感じがする。
 で、Andy Murrayは「アンディ・マリー」なのか、「アンディ・マレー」なのか。ウィキペディアは「マレー」だが、新聞などの記事では「マリー」が多い。
世界4位に完敗 錦織「四大大会ではすごい実力がないと勝てない」 スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース => http://bit.ly/y9ZAJp
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