矢崎産業が米国で価格カルテル。360億円の罰金のうえ、幹部は禁固刑
米司法省は30日、米向け自動車部品「ワイヤハーネス」などを巡り、10年間にわたり価格カルテルを続けていたとして、反トラスト法(独占禁止法)に基づき、矢崎総業とデンソーに対し合計5億4800万ドル(約419億円)の罰金を科すと発表した。両社は司法取引に応じ、関与した矢崎総業の日本人幹部4人が1年3カ月から2年の禁錮刑に同意した。同省によると、2社の罰金額の合計は反トラスト法違反による罰金額としては過去最高規模。
うーん。米国は市場犯罪に厳しいのだ。矢崎に対する罰金の360億円というのは確かに巨額だし、矢崎、デンソー2社総額で420億円近い罰金は過去最高だというが、米国だと、このぐらいはありうる話だろうなと思ってしまうところがある。でも、司法取引をしたうえで幹部に禁固刑かあ。執行猶予がついたりしないのだ...。市場に対する犯罪への厳しさは日本とはかなり違う。日本の気分で行くと、とんでもないことになってしまうのだなあ。
- 作者: 上杉秋則
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- 発売日: 2009/07/01
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