世界最大の武器輸入国はインド。中国は輸入から輸出へとシフトを進める

スウェーデンストックホルム国際平和研究所(SIPRI)がまとめた世界の武器取引に関する調査報告によると、インドが中国を抜いて世界最大の武器輸入国となる一方、武器輸出では中国が世界第6位に浮上した。2007-11年の武器輸入はインドが世界全体の10%を占め、次いで韓国(6%)、パキスタン(5%)、中国(同)、シンガポール(4%)とアジア各国が上位を独占した。輸出では米国、ロシア、ドイツ、フランス、英国に次いで、中国が世界6位に浮上。同国は主にインドと敵対するパキスタンなどに武器を供給している

 ストックホルム国際平和研究所の調査によると、世界の武器輸入はアジア諸国がリードしているという。1位がインドで、その仮想敵ともいえるパキスタンが3位で、中国が4位。印パ、印中の軍事対立というのは、それなりに申告ということだろうか。一方、工業力をつけてきた中国は2002-06年には世界最大の武器輸入国だったのに、今は4位に後退。そして輸出国としては世界6位に浮上。家電やIT系だけではなくて、軍事産業としても世界の工場になろうとしているのだろうか。で、中国は主にパキスタンに武器を供給するという構図は、インドを中国とパキスタンで挟み撃ちにするという地政学的戦略なんだなあ。どの国も核兵器を持っているところが不気味なところだけど...。
★Rise in international arms transfers is driven by Asian demand, says SIPRI ― www.sipri.org => http://bit.ly/GF06mC

軍事大国化するインド

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