原発は福島原発事故の前も「安全」だったし、今も「安全」ということなのだろうか

野田政権は6日、定期検査で停止中の原発を再稼働させる条件となる安全対策の暫定基準を決めた。来週中にも関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町、計236万キロワット)の安全を宣言。電力の需給見通しなどを踏まえて再稼働の妥当性も判断したうえで、枝野幸男経済産業相が地元を訪れて同意を求める。

 「安全宣言」という言葉が虚しいなあ...。安全かどうか、わからないけど、電力需給が安全じゃないから、原発を動かすといったほうがまだわかりやすいけど...。ただ、その電力需給も、オオカミ少年のように危ない、危ないといわれているような...。昨年の夏も電力受給が危ないといわれたわけだけど、その実態分析はきちんとされているのだろうか。これまでの原子力村の言動の結果、産官学すべてに対する信頼が崩壊し、受給予測データそのものも疑われる世の中になってしまったなあ。
 結局のところ、ここでいう「安全」は、想定したくないことは起きないという福島原発事故以前に原子力村が言っていたレベルの「安全」なのだろうか。だとすると、どの原発も安全を宣言できるだろうなあ...。「地元」というのも、利益供与した「地元」だとすると、「同意」もセレモニーなんだろうか。これも福島以前の原子力村の行動パターンと見えてしまう。何だかなあ。
 しかし、消費税にしても、原発の再稼働にしても、野田政権というのは宗教的正義感というか、原理主義的信念で行動する政権のように見えてくる。橋下大阪市長ハシズムとか、ファシストみたいに言う論調が目立つが、野田首相はすでに政権をとっているわけで、それ以上に怖い感じがする。自らの正義に取り憑かれているような...。考え過ぎならばいいけど...。
★<大飯原発>関連工事 おおい町長が役員の会社が大量受注毎日新聞) - Yahoo!ニュース => http://bit.ly/HkWWmF

原子力村の大罪

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