鳥取市の75億円市庁舎、住民投票で「ノー」

鳥取市の方針に市民が「ノー」を突きつけた。20日実施された住民投票で、市民は市と市議会が推進する新築移転ではなく、耐震改修を選択した。約1年にわたり市を二分する議論が続いてきたが、住民投票が実現する原動力となったのは「立ち止まって声を聞いてほしい」という約5万人の署名だった。

 財政難といっている時代に、というか、それ以前に、市町村で最も豪華で近代的な建物が庁舎というのは、もう打ち止めにすべきなのだろうと思っていたら、鳥取市民が住民投票に持ち込み、75億円かかるという新築移転にノー。本来は市会議員が予算の段階で止めるべき話だったのだろうか、市町村レベルまで政官産複合体だから、止めるのは難しかったのだろうなあ。これからは少子高齢化で空きビルも増えてくるだろうし、いま持っている資産の効率的な利用が重要なんだろうなあ。で、もろもろ文句を言っているばかりではなく、行動すれば、動く(こともある)ということで、全国に範を垂れている話だなあ。

住民投票―観客民主主義を超えて (岩波新書)

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