ソーシャル・ネットワーク

 以前から見ようと思っていながら、何となく機会がないまま、放っておいたのを、ようやく見る。評判通り、面白かった。学生の遊び感覚から生まれたベンチャーが急成長し、巨大になっていく中で失っていくものが描かれている。見ている未来が違うところから、齟齬が生まれ、それが別離へとつながっていく。マーク・ザッカーバーグを演じているジェシー・アイゼンバーグが良い。はまり役。フェイスブックを題材にし、ザッカーバーグ、ショーン・パーカーなど実名で登場し、事件も実際にあったものだが、これはやはりフィクションの現代青春映画だろうなあ。そうした点から見ても、よくできている。評判になるだけのことはある映画。
 映画の原作は、ベン・メズリックの『facebook』。この本もドラマチックな青春物語風のドキュメンタリーで面白いが、フェイスブックを知るという意味では、デイビッド・カークパトリックの『フェイスブック 若き天才の野望』のほうが参考になる。
facebook フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)