シリアの治安施設で爆弾テロ。国防相らアサド政権高官が死亡

実上の内戦状態に陥っているシリアの首都ダマスカスの治安施設で18日、爆発があり、国営テレビにより、複数のアサド政権高官が巻き込まれ、うち3人が死亡した。死亡したのはラジハ国防相と、アサド大統領の義兄シャウカト副国防相、トゥルクマニ副大統領補の3人。トゥルクマニ氏は国防相を務めた経験もあり、アサド大統領の安全保障問題の顧問を務めていた。国営テレビによればシャアール内相も負傷したが、容態は安定しているという。

 治安設備まで必ずしも安全ではないというのは、アサド政権にとってはショックだろう。ただでさえ残忍な反対派鎮圧に乗り出している政府がさらに残忍さを増すのだろうか。ともあれ、これはもう内戦であり、ますますエスカレーションしていきそうになりそうだな。で、ロシア、中国はいつまでアサド政権を支えるのだろうか。もう、ここまで来ると、とことん力を貸すのだろうか。

シリア アサド政権の40年史 (平凡社新書)

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