奥野宣之『人生は1冊のノートにまとめなさい』

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

 副題に「体験を自分化する『100円ノート』ライフログ」。『情報は1冊のノートにまとめなさい』『読書は1冊のノートにまとめなさい』の続編。このところ、デジタルからアナログに回帰気味で、そんな中、「ライフログノート」に惹かれてしまった。読んでみると、筆者のノートは、かつてのA6からA5に変わっていた。貼りこみが増えてくると、ノートは大きなほうがいいし、本書にも記載があるが、デスクで仕事をすることが増えてくると、A6よりもA5のほうが便利だろうし、さらにいえば、B5でもいいのだろうな。
 目次で内容を見ると、こんな感じ。

序 章 ライフログノートで体験を「資産」にする
第1章 ただ行動を記録することの意外な効果
第2章 ノートを自分の分身にする
第3章 どうやってノートに残すか
第4章 何をノートに残すか
第5章 どう継続し、読み返し、活用するか
付 録 ライフログをノートを補助するツール23

 ライフログノートをつくるノウハウが解説されているが、ライフログノートが威力を発揮するのは、第5章の読み返し、活用のところなのだろうな。ここ1、2年、Evernoteを使って、それはそれで決まったものを探すときには抜群の威力を発揮し、便利なのだが、ためこんだライフログから何かアイデアを練ったり、自分の関心の方向性を確認しようとしたときは、アナログのノートのほうがビジュアルで良いような気がする。アイデアとは、組み合わせという説もあるが、そうした情報と情報の融合・化学変化のためには、アナログ的なノートがいいような気がしてきている。検索には、とても不便だけど。ざーと見たり、ぱらぱら見たりして、新たな発想やら、刺激を得るツールとしてはノートじゃないかと考え出していたのだが、この本を読んで、ますます、そう思うようになった。アナログ・ノートを試してみようかと思う(また、すぐに飽きそうな気もするが...)。
 行動記録用の記号としては、筆者はこんな使い方をしているという。

・「・」......客観事実
・「@」......場所
・「☆」......自分の意見・感想

 こうした記号は使えそう。「@」は既に使っていたけど。
 最後の付録についたツール類は、こちらも既に知っているものもあったが、ほう、と思うものもあった。例えば...

 キングジムのスーパーハードホルダー。一度、試してみるかな。
 もうひとつは、ラップデスク。本に出ていたものと同じかわからないが、ひざ上に載せる台はいろいろなところから出ている様子。あるんだなあ、こういうのが。ノートパソコンも熱くなるから、こういうのはいいかも。
山善(YAMAZEN)  ひざ上フリーテーブル OKF-5040(NA)

山善(YAMAZEN) ひざ上フリーテーブル OKF-5040(NA)

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 そんなこんなで結構、アナログのノートを活用する上で、参考になる本でした。
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