預言者を冒涜する反イスラム映画に中東、北アフリカからアジアまでイスラム国家で抗議の嵐

米国で制作された反イスラム的な映画に対するイスラム圏での抗議行動は14日までに、中東・北アフリカや南・東南アジアの少なくとも16カ国・地域に拡大、イスラム教の金曜礼拝が行われ信者の宗教心が高揚する14日は各地でデモが予想されており、混乱がさらに広がる可能性がある。

 リビアでは米国の領事館が襲われ、米国大使が殺され、スーダンでは英国、ドイツ大使館が暴徒に襲われたという。さらにエジプトはじめ、インドネシアに至るまでイスラム各国で反米抗議運動が吹き荒れる。その原因は、米国で預言者ムハンマドを冒涜する映画「イノセンス・オブ・ムスリム(無邪気なイスラム教徒、原題:Innocence of Muslims)が製作されたことにあるという。その予告編がインターネットで流れ、イスラム教徒が憤激した。で、上の記事をイスラム側から見ると、どんな報道になるのか。以下は、イランのニュース。

イランがイスラムの預言者ムハンマドを冒涜するアメリカの映像を非難しました。ユダヤ系のサム・バシルという人物が、アメリカで資金援助を受け、イスラムの尊敬すべき預言者ムハンマドを冒涜する映画を制作し、アメリカ政府の支持により、それを公開しました。この映画は世界のイスラム教徒の怒りを引き起こしています。サム・バシル氏は、世界のイスラム教徒のイメージをゆがめるこの映画の制作のため、ユダヤ系のアメリカ人100人から500万ドルを集めました。これまで、イランをはじめ、バチカン、エジプト、リビアパキスタンアフガニスタンスーダンバーレーンアルジェリア、その他多くの国々が、この映画の制作と公開を非難しています。数千人がこの映画に抗議し、エジプト・カイロのアメリカ大使館前で、同国の国旗を燃やしました。さらに、リビアベンガジでの抗議デモとアメリカ領事館の建物への襲撃を受け、アメリカ人領事と職員1名、兵士2名が死亡し、建物にも火がつけられました。

ーーという具合。大統領選前にオバマ大統領も難しい問題を抱え込んでしまったのかもしれない。しかし、まあ、こんな挑発的な映画をつくったサム・バシルとは何者なのだろう。低予算映画というが、YouTubeにある予告編を見ると、かなりお粗末そうな映画だが、このおかげで大使や兵士3人が生命を落とすことになったのだから、最低だなあ...。
★'Innocence of Muslims' の予告編 - YouTube => http://bit.ly/RRbPkh
イノセンス・オブ・ムスリム - Wikipedia => http://bit.ly/RRbLB2