今の秋も「世にも奇妙な物語」が放映される。ホラー、SF、ロマンティックなファンタジー、コメディ、ミステリーといったカテゴリーの品揃えになるのだが、このシリーズもここまで来ると、筋がかなり読めてしまうものも多い。視聴者は経験的にウラ・ウラと読んでいくので、シナリオを書く人も難しいだろうなあ。まあ、ウラを読めてしまうのも、ある種の快感をもたらすこともあるので、そのあたりもまた難しいだろうなあ。
今回の5編では好きなのは、高橋克実とバカリズムの「来世不動産」。シュールな展開が面白い。オチもうまく付いている。倉科カナの「相席の恋人」も割合と好き。ただ、ラストは映画だったら、男性の顔を映さず、女性の表情だけで終わってしまうのだろうが、テレビはどこまでも説明的になるのだなあ。ちょっと韓流ロマンティック映画みたいな話だった。
2012秋の特別版の原作を見ていくと、大島優子の「心霊アプリ」と「相席の恋人」はオリジナル脚本。「来世不動産」は、出演もしているバカリズムが原作と脚本を書いている。通りで、バカリズム的なシュールな物語だと思った。原作小説は、升野英知(バカリズム)名で『東と西2』に収録されている。
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