11月6日の米大統領選に向け、民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー候補による第3回テレビ討論会が22日夜、フロリダのボカラトンで行われた。討論会直後に行った世論調査によれば、討論会を視聴した登録有権者の48%がオバマ氏が勝利したと答えた。ロムニー氏が勝利したと答えたのは40%だった。両者互角の戦いだった。
統計上の誤差が4.5%というから、8ポイント離していれば、オバマ優位と思うのだが、記事での判定は互角。一方、毎日新聞は、議論をオバマ大統領がリードしていたので、オバマ優位という判定。結局のところ、オバマが優位に見えたけど、決定的な差をつけるには至らなかったということだろうか。
で、米国の大統領選挙討論会の報道を見ていて、立派だな、と思うのは、CNNにしても、ウェブで中継していたワシントン・ポストにしても、発言に対する事実確認(Fact Check、ファクトチェック)をリアルタイムでかけて、間違いやミスリーディングがあった場合には、すぐに指摘していること。テレビにしても、ネットにしても、言いっぱなしになってしまうことがあるし、特にネガティブキャンペーン的な口撃も活発になるなかで、ジャーナリズムにとっては「検証」が今まで以上に重要な仕事になるのだろうな。それも間違った言葉が残ってしまわないように、間髪を入れずに指摘する必要があるのだろうな。勉強になります。
★米大統領選:中東など巡り激論…最後の対決、オバマ氏優勢− 毎日新聞 => http://bit.ly/Vl5MHg
★米主要メディアはオバマ氏に軍配 NHKニュース => http://bit.ly/TE3Vfi
★CNN Fact Check - CNN.com => http://bit.ly/X5EyIu
★The Fact Checker - The Washingon Post => http://wapo.st/KBbyjv
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