日銀に大金融緩和・リフレ政策を求める安倍・自民党総裁の経済ブレーンといわれる人の本

　総選挙モードに入ってから、自民党の安倍総裁は、日銀の建設国債全額買い取り、インフレターゲットに基づく無制限の金融緩和など日銀を標的にしたリフレ政策を全面に打ち出し、マーケットは円安・株高期待で湧いている。で、日銀が欧米のように、もっと果敢に金融緩和に乗り出すべし、という議論は以前からあり、新聞を読むと、その論客が安倍総裁のブレーンになっているらしい。そんな人たちの本。
　まずは、日銀動くべしの急先鋒は、この人...

この経済政策が日本を殺す　日銀と財務省の罠 (扶桑社新書)

　高橋洋一氏。日銀の金融政策が円高とデフレをもらしていると早くから避難していた。もともと小泉・安倍両政権にも入っていた人なので、この人の意見が影響力を持つのかな。
　そして、この人...

伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本

　浜田宏一氏。この人の名前も安倍総裁の話の中に出てくるし、日経によると、「浜田氏は安倍氏が森、小泉政権で官房副長官を務めたときの内閣府経済社会総合研究所長」だという。
　そして、この人も...

インフレ目標と金融政策

インフレ・ターゲティング―物価安定数値目標政策

　伊藤隆敏氏。もう、ずばり「インフレ目標」「インフレターゲット」論です。
　安倍総裁は日銀法改正にまで言及しているようだし、これまで民主党政権下で安穏な日々を送ってきた白川総裁も尻に火がついた状態になりそうだなあ。
　この〝日銀問題〟。みんなの党も日銀の政策に批判的だったと思うけど、この件については、自民党に近いのだろうか。維新の会も、高橋洋一氏の影響を受けていたと思うけど、太陽の党と一緒になって今はどうなのだろう。日銀の政策は問題だが、安倍総裁の建設国債全額買い取りみたいなところまで行ったり、日銀が政府に隷従する形は問題だという考え方もあるだろうし、方法論で意見は分かれるかな。
　いずれにせよ、原発、TPPと並んで、日銀も争点のひとつになるのだろうか。ただ、日銀はテクニカルでわかりにくいから、専門家とマーケットが燃えるだけかな。
★アマゾンでブレーンといわれる３氏の本を検索すると
　amazon:高橋洋一
　amazon:浜田宏一
　amazon:伊藤隆敏