全仏オープン準決勝、ナダルが激闘の末、ジョコビッチを撃破

テニスの全仏オープン第13日は7日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス準決勝で2度目の4連覇を目指す第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が4時間37分の熱戦で第1シードのノバク・ジョコビッチセルビア)に6-4、3-6、6-1、6-7、9-7で勝ち、決勝に進出した。

 ジョコビッチの生涯グランドスラムの夢は今回も果たせなかった。クレーの王者、ナダルはやっぱりクレーの王者だった。しかし、このふたりの戦いはいつも、すごい。全豪での決勝戦では終わった後、ふたりとも立ってもいられないくらい、消耗していた。この日の試合も4時間半を超えていた。しかも、そのポイント一つひとつをめぐる攻防がすさまじい。普通だと、ポイントを取れるようなスーパーショットを3発ぐらい決めないと、ポイントが取れない。
 序盤はナダル優勢、ジョコビッチが第2セットをとったが、第3セットはナダルが圧倒(というか、ジョコビッチが崩れ)、第4セットもナダル優勢で始まりながら、ジョコビッチタイブレークに持ち込み、2セット同士タイに。第5セットはジョコビッチのブレークで始まるが、ナダルが追いつき、9−7でナダルがしのぐ。ともあれ、歴史に残る名勝負だった。