ワールドカップ・アジア最終予選、イランがアウェーながら、韓国に1−0で勝利。韓国監督の挑発戦術は裏目に?

 ワールドカップ・アジア最終予選。日本が入っていたB組では、オーストラリアがイラクに勝って出場決定。そして、混戦模様のA組、1位韓国と2位イランの戦いは...

A組はイランがアウェーの蔚山で韓国に1−0で勝って勝ち点16として1位となった。敗れた韓国は同14で、カタールを5?1で下したウズベキスタンと勝ち点で並んだが、得失点差で上回り、辛うじて2位を確保した。ウズベキスタンは3位となり、B組3位とのプレーオフに回る。

 ワンチャンスを生かしたイランが勝利。終始押し気味の韓国はゴールを得ることができなかった。ウズベキスタンカタールを相手に5−1と必死に追い上げたが、いま一歩、及ばなかった。A組はイランが逆転で1位、韓国が2位でワールドカップ出場を決めた。この試合、戦前に韓国代表の監督がイランを誹謗するようなコメントを出して、エキサイトしていた。
サッカー=W杯アジア最終予選、韓国監督がイランを挑発 | スポーツ | Reuters
韓国代表選手、イラン代表主将に「血の涙を流させる」国際ニュース : AFPBB News
 サポーターを含めて敵愾心を煽るという嫌な手法。荒れた試合になってしまうのではないかと懸念したのだが、大半の選手は冷静だったようで、激しいけれど、レッドカードが出るようなラフプレイもなく、荒んだ試合にはならなかった。イランはカウンターに賭けた必死の守備で、実際、韓国のディフェンダーのミスに乗じた一発のカウンターが勝負を決した。
 この敵愾心を煽る挑発戦術、レアル・マドリードモウリーニョを思わせるが、こうした言動は試合に汚点を残すなあ。選手がかわいそうになる。対戦相手に対するリスペクトを欠いては、惨めになるだけだなあ。おまけに試合後には、こんな事件も。
イラン監督が韓国ベンチにガッツポーズ、FIFAに報告へ=韓国 - サーチナ
<W杯サッカー>拳を上げたイラン監督「韓国監督が先に挑発」 | 中央日報
 イランの監督も溜まっていたんだなあ。でも、最初に喧嘩を売ったのは韓国だからなあ。代表監督の言動としては、韓国サッカーの伝統を傷つけた感じがするけど。韓国代表は、ピッチの闘志で戦うチームであって、口で戦うチームであって欲しくないなあ。試合後、韓国側のスタッフだか控え選手だかが、勝利したイラン選手を殴ったんじゃないかという話も出ているし...。
韓国チームスタッフがイラン選手に暴行か (ゲキサカ) - Yahoo!ニュース
 最近の韓国、オリンピックや他の試合でも、いろいろと問題を起こしているし、いつの間にか、強ければいい、勝てばいいとでもいうような風潮が韓国サッカー界に蔓延してきているんだろうか。寂しいなあ。しかし、指導者層まで、こんなになってしまってはねえ。
サッカー=韓国監督「自分の責任」、イランに敗れ2位通過 | スポーツ | Reuters
 監督の責任だなあ。2位通過ということよりも、韓国サッカーの品位を汚した罪のほうが大きいんじゃないだろうか。

 パク・チソンとか、好きだけどなあ。