コンフェデカップ。日本は前半先行するも、3−4でイタリアに敗れる

コンフェデレーションズカップグループA第2節のイタリア対日本の一戦が19日(日本時間20日)行われ、4?3でイタリアが勝利を収めた。この結果イタリアはブラジルとともに準決勝進出が決定。日本は2連敗でグループリーグ敗退が決定している。

 ブラジルなのに、日本びいきが多いのか、判官びいきか、スタジアムは日本のホームのようだった。日本がボールを持てば、沸き、イタリアが持つと、ブーイング。日本のプレイもブラジル戦と違って前半から攻めまくり、本田のPKで先制のあと、香川のゴールで2点差という理想の展開。ひょっとしたら、と思ったのだが、緊張が続かないのか、イタリアにコーナーキックから決められる。いつもの日本になってしまうのかなと思ったら、後半には2−3と逆転される。ただ、蒸し暑さに消耗したイタリアに3−3と追いつく。同点で勝ち点1か、あるいは、ひょっとしたら、と思ったのだが、再度、イタリアに決められ、終わってみれば、3−4。これで、コンフェデレーションズカップは敗退。
中田英寿 誇り (幻冬舎文庫) 「善戦」「惜敗」ともいえるが、やっぱり勝ち切らないとなあ。勝てるチャンスはあったし。NHK-BSの解説に出ていた中田英寿が「日本にはセットプレイ以外の得点がなかった」とクールに批評していたが、言われてみれば、確かに、その通り。自分たちのコンディションが悪い中でも勝ち切るというのもイタリアの強さなのだろうなあ。イタリアは試合の中で休むところと攻めるところがあり、日本はボールを持っているようで、持たされてた板というような話もしていた。一般のテレビや新聞は「よくやった」「感動をありがとう」なのかもしれないけど、今の日本代表は本田にしても香川にしても満足していないところが頼もしい。
 コンフェデはまだメキシコ戦が残っているが、サッカーの専門メディアがどのように評価するのか、楽しみだなあ。特にザッケローニ監督を。日本代表を、ここまで持ってきたのはザッケローニだが、限界をつくっているのもザッケローニなのか。あるいは、コンフェデ後の代表戦で、新しい選手を試していくのか、3ボランチとか新しいフォーメーションを試すのか、それとも、今の代表の熟成という方針のまま進み、3−4−3にこだわるのか。どうなんだろう。日本は海外に比べて代表監督に対するプレッシャーが少ないとザッケローニ自身も語っていたが、そろそろ良い刺激を与える時期なのか、どうなのか。このあたりはサッカー専門メディアの役割なのだろうなあ。

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アジアカップから、どこまで進化したんだろうか?