ウィンブルドン、伊達は世界1位、セリーナにストレート負け。でも、いい場面も会った

テニスのウィンブルドン選手権第6日は29日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子シングルス3回戦で42歳のクルム伊達公子エステティックTBC)は2連覇を目指す第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)に2―6、0―6で屈し、四大大会で2008年の現役復帰後初のベスト16入りはならなかった。

 スコアだけ見ると、2−6、0−6だが、この数字以上に伊達が奮闘している面白い試合だった。セリーナ・ウィリアムズは伊達に苦戦した姉のビーナス・ウィアリムズから助言を受けていたのか、最初からガチ全開モードで、サーブ、リターンエースで圧倒した。しかし、ラリーに入ると、二人はいい勝負で、第1セットでは伊達がブレークする場面もあった。むしろラリーを嫌って、サーブ、リターンエース勝負に出ている感じもしたぐらい。女子ランキングの世界トップだし、圧倒的に強いことは確かなのだが、ゲームポイントは取れなくても、セリーナをイラッとさせるような絶妙のプレイもあって、伊達の見せ場も目立った。クルム伊達自身も試合後のインタビューで、別格の強さを認めながらも、「今度はハードコートで対戦してみたい」と話していたから、手応えもあったようで、チャンレンジ精神にますます火がついたようだった。
 一方、錦織は体の不調もあったのかもしれないが、3回戦で逆転負け。セカンドウィークに進むことはできなかった。なかなか壁は厚いなあ。
★【ウィンブルドン】錦織、初16強ならず!試合途中に腰の治療も届かず:スポーツ報知 => http://bit.ly/19KZnOA

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