上原善広『日本の路地を旅する』
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: Kindle版
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この本、自分のルーツである路地を歩く旅であると同時に、犯罪者になってしまった兄を考える内面の旅にもなっている。路地を通じて日本を、人間を考える本になっていた。
目次で内容を見ると...
プロローグ−−和歌山県新宮
第1章 ルーツ−−大阪
第2章 最北の路地−−青森、秋田
第3章 地霊−−東京、滋賀
第4章 時代−−山口、岐阜
第5章 温泉めぐり−−大分、長野
第6章 島々の忘れられた路地−−佐渡、対馬
第7章 孤独−−鳥取、群馬
第8章 若者たち−−長崎、熊本
終 章 血縁−−沖縄
エピローグ−−旅の途中で
どこの路地にも、それぞれ歴史があり、文化がある。日本の芸能史、産業史にも連なってくる。歴史、文化の厚み、差別と苦悩、さまざまな面で読み応えがある。沖縄が「血縁」とあるのは、沖縄を訪ねたのは、著者が兄に再会するためでもあったから。家族を、父を、兄を、自分自身を知るために、全国を歩き続けているようにも見えてくる。
読んだのはKindle版。文庫本はこちら...
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: 文庫
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