バルセロナのボール支配率が5年ぶりに50%割れ。パス至上主義を修正?

サッカーのスペイン1部、バルセロナは21日、ラージョ・バジェカーノ戦でボール支配率が5年ぶりに相手を下回った。試合は4─0でバルセロナが勝利した。ラージョもバルセロナ同様にボール支配率の高さを重んじるチームで、この日はバルサの支配率49%に対し、ラージョは51%。なおバルセロナが最後にボール支配率で相手を下回ったのは2008年5月のレアル・マドリード戦。

 バルセロナといえば、パスサッカーでボールを相手に取らせない。ボール支配率は高く、相手チームを上回っていることが普通だったが、21日の試合でのボール支配率は49%、相手チームを下回った。5年ぶりのことだという。チーム力が弱まったという風にも読めるが、試合は4−0で大勝。マルティーノ新監督になって、ボール支配率、パスサッカーにこだわらなくなったということなのだろうか。そういえば、Goal.comにピケがこんなことを言っていたという記事が出ていた。

「僕たちはバルサ出身の監督と数年間を共にしていた。前にペップが来て、その次はティトだった。自分たちのスタイルを確固たるものとしたけれど、度を越してチキ・タカ(スペイン語でパスサッカーを意味)の奴隷に少しなっていた」

 グアルディオラ(ペップ)、ビラノバ(ティと)からアルゼンチン出身のマルティーノへと監督が変わり、バルセロナはさらに進化していくのだろうか。一方、バイエルン・ミュンヘングアルディオラを監督に迎え、こちらも変わっていきそう。昨季のチャンピオンズ・リーグでは、バイエルンバルサをボコボコにしてしまったわけだが、新監督のもとで進化したバルセロナと進化したバイエルンが激突したら、どんな結果が出るのか。チャンピオンズ・リーグで見てみたいなあ。