日本、コロンビアに粉砕され、グループリーグ最下位で敗退。

日本代表は24日(日本時間25日)、グループリーグ最終戦でコロンビア代表と対戦し、1-4で敗れた。前半17分にPKで先制を許した日本。前半アディショナルタイムにFW岡崎慎司のダイビングヘッドで同点に追いついたが、後半10分に勝ち越されると、同37分、44分と失点を重ねた。日本はグループリーグ3試合で1分2敗の勝ち点1。C組最下位での敗退が決まった。

 前半終了間際、岡崎のゴールで1−1に追いついた時は、ひょっとしたら、と思った。ギリシャコートジボワールに1−0だったし...。しかし、そう甘くはなかった。前半、コロンビアはメンバーを8人入れ替えた、いわばサブ中心のチーム編成。しかし、後半からエースのハメス・ロドリゲスが入ってくると、もうおしまい。勝たなければ意味がない日本としては前がかりにならざるを得ず、カウンター狙いのコロンビアの術中にはまり、終わってみれば、1−4。さすがに、ここまで力の差を見せつけられると、選手たちの表情もうつろだった。でも、「感動をありがとう」みたいな甘ったるい感傷も許さない徹底的な敗北のほうが日本のサッカーにとっては良かったかもしれない。
 今日は「みなさん、ご苦労様」で、明日からは敗因分析と復活へ向けてのリバイバル・プランづくりなんだろうなあ。辛口批評のセルジオ越後さんがこんなことをツイートしていた。

今日の試合で4年間が終わった。結局この試合だけを分析するのではなく、総合的に見直さないとまた4年間を繰り返すだけ。この結果は決して監督や選手の責任ではないんだ。

 そういうことなんだろうなあ。敗退の原因を矮小化しないで、総合的に考えるべきなんだろうなあ。サッカー協会やサッカー・メディアも含めて、いろいろと考えてみるべきことがあるのかも。NHKなんかも、もはやグループリーグを突破したかのようなザッケローニ監督の持ち上げ方だったしなあ。選手ばかりか監督まで、広告に起用されて、変に盛り上がっていたもんなあ。
 結局、グループCで、コロンビアに続いて、決勝トーナメントに進出できたのはギリシャ。後半、コートジボワールに1−1と追いつかれるが、アディショナルタイムペナルティゴールを決め、まさに奇跡の大逆転を果たす。今回の組み合わせが決まった時、コートジボワールギリシャも敵じゃないみたいな雰囲気があったのは何だったのだろう。日本人としてのポジョショントークならば、いいけど、専門家と言われる人たちはどんな感覚で話していたのだろう。ユーロなどを見ていても、ギリシャは勝つことに長けたチームで恐ろしいと思ったけど。FIFAランキングでいえば、コロンビア8位、ギリシャ12位、コートジボワール23位、日本46位−−終わってみれば、何のことはない、ランキング通りの順位になってしまった。
 ザッケローニにおかげで、日本人選手の欧州リーグ進出が加速したところはあったと思うけど、やはり次の4年は別の監督、別の協会幹部で臨んだほうがいいんだろうなあ。アジアを突破するのだって、そんなに楽なことではない時代に入っていくのだろうし...。しかし、改めて考えてみると、岡田監督って勝負師としてはザッケローニ監督よりも上だったのかも。「攻撃的サッカー」とか、「自分たちのサッカー」とか、お題目に囚われるよりも、オシムの言う「日本人の特長を生かし、組織的かつアグレッシブ(積極的)にプレーを続けること」をつくることが大切なんだろうなあ。
後半ATに劇的PK弾、ギリシャがC組2位に入って初の決勝T進出(SOCCER KING) - ブラジルワールドカップ特集 - スポーツナビ
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敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

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