監督不在の星稜が延長戦の末、悲願の初優勝で、本田超え。

第93回全国高校サッカー選手権大会決勝(12日、前橋育英2-4星稜=延長、埼玉スタジアム)2大会連続で決勝進出した星稜(石川)は、2-2で迎えた延長前半にFW森山泰希(3年)が勝ち越しゴールを決め初優勝。石川県勢としても初の大会制覇を果たし、昨年決勝で敗れた雪辱を果たした。

 星稜が先制したが、後半に前橋育英が逆転。それを再び、星稜が同点に追いついて延長戦に。前橋は準決勝で土壇場のゴールで追いつき、PK戦を制した根性のあるチーム。一方の星稜は昨年、延長の末に優勝を逸し、監督は交通事故で不在。どっちが勝ってもおかしくなかったが、延長戦では星稜がゴールを決めて優位に立ち、結局、4−2で初優勝。星稜といえば、本田もいたわけだが、本田時代にもできなかった優勝を達成したわけ。前橋にはかわいそうだけど、昨年のことを考えると、今年は星稜で良かったんじゃないだろうか。しかし、最後は2点差だっただけど、後半最後に4点目が決まるまで、どっちが勝ってもおかくしくない緊迫した試合だった。

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