クラシコ。レアル・マドリードのほうが好調そうに見えたが、勝ったのはバルセロナだった

リーガ・エスパニョーラは22日、第28節3日目を行い、首位バルセロナと勝ち点1差で追う2位のレアル・マドリーによるクラシコが開催された。前半を1-1で折り返した試合は、後半11分にFWルイス・スアレスが決勝点を奪い、バルセロナが2-1の勝利を収めた。勝ち点3を上積みしたバルセロナは、2位レアルとの勝ち点差を4に広げた。

 メッシが覚醒して絶好調のバルセロナ、ホームのカンプ・ノウレアル・マドリードを迎えて、このところ不調のレアルを圧倒するのかと思ったら、序盤、好調なのはレアルだった。攻撃に迫力があり、バロセロナはむしろカウンター狙いのような感じ。組織的な連携もレアルが良く、ときには圧倒しているように見えた。メッシがひとり暴れまくる試合になるのかと思ったら、それもなく、先制点はバルセロナだったものの、セットプレイから。しかも、クリスティアーノ・ロナウドのゴールで、すぐにレアルに追いつかれてしまう。後半、スアレスの超絶テクニックのスーパーゴールで2−1として、そのまま逃げ切るが、昔のように華麗なパス回しのティキ・タカで魅了するバルサではなくなったんだなあ、ということを再認識させてくれたような試合だった。
 勝ったのはバルセロナだったが、サッカーが面白かったのはレアルだったり。後半、レアルは疲れてしまい、カシージャスのスーパーセーブがなければ、もっと点差がついていたかもしれないから、現時点ではやっぱりバルセロナが強いということかもしないけど...。まあ、世界頂上決戦みたいな試合だから、面白いには面白かったが、審判がカードを出しまくる人だったこともあって、クラシコのなかでは楽しさはもう一つという感じもした。クラシコに求める期待は大きいのだな。
 先日のチャンピオンズリーグマンチェスター・シティ戦でキレキレだったメッシも今ひとつキレを欠き、解説の岡田元に日本代表監督が「ピザを食べちゃんたんじゃないの」とジョークを飛ばしていた。このジョークの意味がわかるのは、下の記事。
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 さて、勝ち点4差となって、レアル・マドリードアンチェロッティ監督はどんな手を打つのか。チャンピオンズリーグの方も準々決勝は相性の悪いアトレティコ・マドリードとだから、レアルは大変だなあ。
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