盛り上がらないまま、統一地方選の第1ラウンドと呼ばれる県議会選挙が終わりました。私の街では、こんな人が出ています...。
で、結果はどうだったかというと、前回3位当選だったプリティ長嶋さんは最下位の6位。タレント候補離れかな。野球のユニフォームを着てみても昔の芸はそういつまでも通じないかと思ったのですが、投票数をよく見てみると、そうとも単純に言い切れないようです。まず、今回の結果はこんな具合です*1
1 | 公明党 | 赤間 まさあき | 20,213 |
2 | 自由民主党 | 坂下 しげき | 19,838 |
3 | 民主党 | 守屋 貴子 | 19,453 |
4 | 日本共産党 | 岡田 幸子 | 18,600 |
5 | 自由民主党 | 鈴木 まもる | 18,514 |
6 | 無所属 | プリティ長嶋 | 17,500 |
7 | 維新の党 | 水野 文也 | 7,701 |
定員6人に対して立候補は7人。一人落ちたのは、前回、みんなの党で2位当選の水野さん。浪速のエリカ様こと上西議員スキャンダルに直撃された形でしょうか。みんなの党と維新の党の首都圏におけるイメージの落差もあるんでしょう。ともあれ、上西議員が長島さんを助けてくれたようにもみえます。
そして前回2011年の開票結果...*2
1 | 公明党 | 赤間 まさあき | 20,193 |
2 | みんなの党 | 水野 文也 | 14,467 |
3 | 無所属 | プリティ長嶋 | 13,443 |
4 | 自由民主党 | 坂下 しげき | 13,400 |
5 | 自由民主党 | 鈴木 まもる | 12,330 |
6 | 日本共産党 | 岡田 幸子 | 12,086 |
7 | 自由民主党 | 小島 武久 | 11,866 |
8 | 自由民主党 | 松井 つとむ | 10,232 |
9 | 民主党 | 吉田 はるみ | 8,818 |
10 | 民主党 | いげた 幹人 | 8,643 |
11 | 民主党 | 鈴木 しんじ | 8,228 |
12 | 社会民主党 | 高橋 和夫 | 2,614 |
前回は定員6人に対して12人立候補していたんですね。しかも、今回候補者2人の自民党は4人、1人に候補を絞り込んだ民主党は3人出していたわけです。いわば、6人議席のうち、自民は4議席、民主は3議席獲ろうとしていたともいえます。今回の立候補状況はえ〜という感じです。社民党は今回は候補者も出していません。
では、政党別に得票の増減数を見てみます....。
得票数 | 増減 | |
自民党 | 38,352 | -9,476 |
公明党 | 20,213 | 20 |
民主党 | 19,453 | -6,236 |
共産党 | 18,600 | 6,514 |
プリティ長嶋 | 17,500 | 4,057 |
維新/みんな | 7,701 | -6,766 |
維新の党は同じ水野候補なので、みんなの党との比較になります。これを見ると、いろいろと感じるところはあります。投票率が下がり、投票数は1万票以上減っているんですが、公明党はわずかながら増やしている。組織力の強さが出ています。自民党は勝ったといっても、票数は大幅に減らしていますし、民主党は議席奪還といっても票は大幅減です。地方票の場合、票は人に付いているということかもしれませんが、それにしても...。結果、自民批判票は共産党に最も流れているように見えますが、プリティ中島さんも最下位当選といいながら、票数は4000票も伸ばしているのです、投票増加数から言えば2位といえるわけです。
政党が賞味期限が過ぎながら、新しい政党が出てこない。自民党の支持が増えているというよりも、非自民票が行き場を失っているという感じがします。そんな光景が自分の街からも見えてきいるなあ、と感じた次第です。しかし、当然ですが、候補者が減れば、当選ラインは上がる。前回の1万2000票から今回は1万7000票。既存政党にとっては候補者を減らすことで、新規参入を防ぐというのも、ひとつの方法なのかもしれないなあ。
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